―――――…



「ったく、あんのクソ教師。」


「まぁー、たしかにクソだねぇ。アイツはぁ。」


「そのクソはお前の兄さんだろーが。」


『…北橋のことは置いといて、バンドのこと決めようよ。』




あれから数日後、エンジョイパフォーマンスでやるライブの打ち合わせをしている。


4人という、バンドにしては少ない人数だが、双子が音楽に関して壊滅的だから仕方がない。




「俺はぁ、ドラムやりたぁい。」


「へー、じゃああたしはベースやるよ。」


「俺はギターだな。」



切り替え早いなこいつら……とか思う前に、あれ?



『ボーカルはどうすんの?』