皐月と伊月は一卵性の双子。 家族でさえ間違えるほどソックリだ。 それを 有美は半年ちょっとで見分けたのか……。 「良かったな、皐月。」 「えへへー。あ、でも」 皐月はうーんと唸り、考え込む。 ……なんだ? 「有美チャン、泣きそうだったー。それに、急いでたしー……何かあったのー?」 皐月が心配そうな顔をしながら言う。