真綾が
俺の唯一の妹の頼みだから


俺は伝えないといけない。




そして、
許そう、アイツを。


真っ直ぐで
怯えていて
強く、弱いアイツを。






―――もう、良いんだ。



アイツは
悪くないから。


ただ
運が悪かっただけなんだ。



真綾も、有美も。