『転校?』
「そうなの!」
そうなの!って、母さん……明るく言わないでよ。
あ、紹介遅れました。
山本 有美といいます。
黒髪黒目の平凡です。←美少女です。
『入学して1ヶ月だけど………まあいいや。』
「ありがとう有美ちゃん!
それで、明日転校だから!」
初耳です母さん。
って言っても、転校の話自体、初耳だったし。
「【叫骸(キョウガイ)学校】だから、ウフッ!」
いや、ウフッ!じゃないし。
なんですか、その学校。
なんかのホラー映画の題名ですか。
叫ぶ骸って、………怖っ。
『てゆーか、不良校だね。別に良いけど。』
ほら、よくある元男子校とか。
あれは主役が行くところだし
不良校なんてザラにあるから脇役が行ってもいいし。
「じゃあ明日からよろしくね!」
『りょーかい。』
不良校…。
まぁ良いんじゃない?
目立たなきゃ大丈夫。
私は脇役希望。
え?アイツいたの?、的な存在になりたい。
「うふふ〜。有美ちゃん、その顔だもの。目立つでしょうね♪逆ハーレムよ!」
『………。』
そうか。
平凡は逆に目立つのか。
なら、素顔は隠して行こう。
コレでも、夜の世界では少し有名な私。
それもバレたくないし。
主人公じゃあるまいし。←主人公です。
てか、逆ハーレム?
『なんで逆ハーレム?』
「え?だって元男子校よ?」
………。
マジすか。
でも元男子校だからって
『男ばっかじゃないよね?』
「男ばっかりよ?共学になったの去年だもの。」
うん。
もういいや。
主人公的な位置で(←主人公です)脇役的に過ごそう。
変装は……っと。
………。
前髪で顔隠すだけでいっか。
変にカツラとか瓶底メガネとかつけたら逆に目ぇつけられるし。
男装?
しないしない。
面倒くさい。
まあ夜に喧嘩するときもフード被ってたし?
素顔あんまり見られてないから大丈夫………だろう。
と、まあ
こんなもんかな。
というワケで、
明日から【叫骸学校】に行きます!
ひっそりと!
地味に!
********
『………。』
【叫骸学校】に来ました。
正しく言えば、学校の前にです。
『ここに……転校するのか?』
窓ガラスあるの?ってくらい割れてるし
校舎の外壁に落書きめっちゃあるし
三階にまで落書きあるし、どうやって書いたの?って感じ。
『脇役が来るところじゃないよ……。』
入りたくない入りたくない入りたくない。
けど、
入らないといけないんだろうなぁー…。
なんて、ボーっとしていると
―――ドンッ
『あ、すみません。』
誰かに後ろからぶつかられた。
「チッ、突っ立ってんじゃねぇよサダコ。」
見ると、赤い髪のイケメンでした。
…ってサダコ?
あのホラーの?
………。
うん。
ヘタに怒っちゃいけないんだよね、気に入られたくないし。
だからニーッコリ笑って……っていっても口元しか見えないだろうけど。
『すみません。ボーっとしてて。赤髪さんが避けてくださればよかったんですけど………突っ立っていた私が少し悪いですね。
ではサヨナラ。』
イヤミ満載で謝った。
「分かれば良いんだよ。分かれば。」
って、コイツ気づいてないし。イヤミに。
バカ?
バカなの?
とりあえず、赤髪くんはほっといて職員室………は何処だ?
『歩いてたら着く!…わけがない!』
どうしょう………。
赤髪くんに案内……。
うん。
嫌だ。
こっちから願い下げだ。
『って………案内図あるじゃん。』
目の前に学校の案内図が張ってある看板がありました。
悩んでた時間返せコンニャロー。