『生まれ変わり』
ふと、その言葉が頭を過った。
彼女は雪姫の生まれ変わり…
そっか…
…そうだ。
彼女はきっと、雪姫の生まれ変わりなんだ。
藤原と言う苗字。
雪乃と言う名。
都合の良い話かもしれないけど、彼女の先祖は雪姫…
俺が前世の記憶があるぐらいなんだ。
そんなことあったっておかしくない。
「直也?かえんぞ!」
「…おう」
そうか、生まれ変わり…か…
形はどうあれ、ずっと探していた君に会えた。
って考えちゃっていいよ…ね?
これは運命?
それとも奇跡?
君とは違う君と、俺とは違う俺が出逢ったのは、単なる偶然?
世界がぐるぐる廻っているうちに、やっと探し当てられた。