「ねえ、その後“好きな人”とどうなってるの?」



慶は手を止めずに私の耳元でそう囁く。



「どうって!?どうにもなって無いよっ」


「ふーん、じゃあ、いいよね?」



何がいいの!?


よくない、よくないよ!!!!


私は体をよじって、慶から逃げようと必死にもがく。