「大丈夫かよ!!」


「うんっ、大丈夫!!」


「ダメだ、早く冷やさないと」



慶は私の腕を掴んでシンクの蛇口を押し上げ流水に当てる。



「赤くなってる」


「大丈夫だって…」


「だめ、もう萌はあっちで休んでろよ」



慶は、私からエプロンを取り上げる。


クーリング用の氷を差し出すとリビングのソファーに座るように言い、またキッチンに戻っていった。