一人のお兄ちゃんは
私を大事に抱き抱えて


もう一人は
`やめろ'と叫び続けてる


そしてもう一人は
私と私を抱いているお兄ちゃんを
ずっと睨んでいる


それから、

豪華な椅子に座るお父様は
目を見開いて
…死んでいるの


その横でお母様は
恐怖と悲しみにふるえ

私を睨むの
とても怖い顔で



血の匂いが鼻から離れない
逃げて、逃げて、逃げる


そこにあるのは
ただの恐怖…。