「帰る場所なんて…?
いくらでもあるじゃない…」


―私にはわからないよ

帰る場所が無いとか
その理由も

皆のこと
何も知らないかもしれないけど


「私にとっては、
もとの世界も帰る場所だし
今の私には、皆がいるところが
私の帰る場所で…」


「アリス…?」


チェシャが私の顔を覗き込んだ


「…だから
帰る場所が無いとか言わないで
何があっても私が
ちゃんと待ってるから…」


「アリス…。」