皆が頑張ったからか
(ハッターとメアリィを除く)

案外早く火は消えた

だけど…


「本当…帰る場所…
無くなっちゃったね…」


私が落ち込んでいると

ハッターは小声で

「―もともと帰る場所など
私たちにはないのだ。」


そうつぶやいた

「ハッター…?」

わけのわからないつぶやきに
私はただ首をかしげることしか
出来なかった

横でチェシャが
悲しそうな表情を浮かべていることにも
気付けずに