「えっと…、どうしたの?」

「お兄ちゃんはどうして
ハートの女王のところに
いるのー?
お兄ちゃんいい人でしょー?」


「…そ れは…。」

フィトゥの表情が少し暗くなった

それを見兼ねてか
ルアが4人の間に入り

「フィトゥ、今日は帰ろ。
何も考えなくていいから」

「…そう、だね。
僕たち言われたことは
したんだし…」

「お兄ちゃん…?」

ディーはもう少し遊びたいと
そんな表情を浮かべ
フィトゥの服をつまんでいた


「…ごめんね。ディー…ちゃん
また今度。ね?」

フィトゥはディーだけにしか
聞こえないくらいの小さい声で
そう呟いたのだった