部活が終わって更衣室で着替え(女の子と仲良くなれてよかったなww)て、武道場で竹

刀を片付けているとポンと肩をたたかれた。振り向くと

「華恋ちゃ~ん♪いいね~☆こんなにかわいい子が剣道部にきてくれると、俺頑張れちゃ

うよ~ww」

「あ・・の?ごめんなさい。お名前は?」

ちょっと・・・どこじゃないチャラい先輩(二年生かな・・・?)が話しかけてきてくれ

た。ってか名前呼び!?

「俺ぇ?寂しいなぁ・・さっき一人一人自己紹介してたじゃーん!俺は華恋ちゃんて覚え

てるのにぃーー・・・・」

ショボーンとして言う先輩。

・・・話聞いてなかったし。けどその表情がなんか切なげだったから・・・

「すっすいません。先輩の名前、すぐ覚えられなくて・・・」

「そっかそっかー♪可愛いね~☆俺の名前はね【津名 弘樹 つな ひろき】だよん♪

みんなにはツナちゃんって呼ばれてるよーwwツナちゃん先輩とか・・・呼んでねぃ」

くるりと表情を変えてきゃっきゃ騒ぐ津名先輩。

でも・・・よーく見るとイケメンかもしんない・・・。

目とか大きいし、まつげ長いし、髪の毛サラサラだし・・・・・・モテそう。

「おーい!華恋、帰ろー!!」

笑顔でこっちへかけて来る洋人。

「うん~帰ろ~。じゃ、ツナちゃん先輩?さよなら!」

「ちょっと待って!華恋ちゃんて、洋人くんと付き合ってるの?」

・・・・・・・・は?ウチと洋人が・・付き合ってる!?・・・

「「違いますッ!!!」」

ウチと洋人の声がハモった。

お互いに顔を見合わせる。

「ふ~ん♪アヤシイなー?」

「ち、違いますから!帰ろ、洋人!」

「おっ、おう。」

ちょっと強引に洋人の手をつかんで、武道場から外へ駆け出した。