「春姫ちゃんは 何度だった?」

 先生は振り返って笑顔で聞いてくる。

 私は、その笑顔にクラクラしながら

「はぃ 37°2分 でした。」

 答える。


「そぅ…微熱だね。春姫ちゃんは少し 休んで行きな。 で、君は 授業 頑張りなさい。」


「え~ やだぁ 私も休んでいく~」

「だめ。ほら 戻りなさい」

「う~……はぁぃ」

 先生は 美菜乃ちゃんを強引に帰し、私の方を向いて

「春姫ちゃんは、ベッドで休みなよ。」

 そう言って、ベッドに誘導してくれた。