「そぅか、じゃあ、2人とも コレ 書いて 熱 計って。」


「はぁ~い♪」


 美菜乃ちゃんは 甘い声で返事をした。


 もらった紙を 書き終えると


 ―― ピピピピッ ――


 美菜乃ちゃんの 体温計がなった。


「はい。何度だった?」


「えっとぉ…、36°5分 でしたぁ」


「平熱だね。君はそんなに顔色も悪くないし、授業 頑張りなさい。」


 そこで、

 ―― ピピピピッ ――

 私の体温計の音が鳴り響く。