着いた先は大きなビル。

「?」
壱がなんでこんなところに私を連れてきたのか、疑問で頭がいっぱいになった。

「明日香が絶対に喜ぶものあるから。」
そういって壱に手をひかれ、そのままついていく。

ついた先はかわいいお店。
すぐに目についたのが私の大好きなキャラクターのぬいぐるみ。
「キャ〜♥」
そのまま直行しぬいぐるみに抱きつく。
ぬいぐるみのフワフワに感激して、テンションが急上昇。

「ね、喜んだでしょ?」

そういって満足そうな壱の声が後ろから聞こえる。
自分の子どもっぽさを反省しながら、それを隠そうと壱に質問をする。

「なんで、こんなお店知ってるの?」
「この間、このビルで取材があってさ。そのとき見つけたんだ。
 明日香が絶対喜ぶと思って、つれてきたの。」

さらっと嬉しいことをいう壱。
やっぱ連れてきて正解だった〜、という壱の声をききながら、嬉しさに顔がピンクに染まる。