「おはよぉ」

「んーっ…帰らなきゃぁ…」

嫌々ながらも帰る準備をして龍也の部屋を後にした…

「あら、もう帰るの?」

階段を下りた所に龍也の母親がいた。

「うるせぇ…」

龍也はそう言い先に行った。

「おじゃましました」

「いいのよ、あの子片付けしてなかったでしょー?ごめんねぇ」

「全然大丈夫ですょ!」

「璃香行くぞ!」

「あの子あぁ見えて寂しがりだから仲良くしてあげてね!」

「はぃ!おじゃましましたぁ」

そう言い小走りに龍也のあとを追った。

自転車に二人乗りしていろんな話をした…

「ちゃんと掴まっとけよー?」

「はぁぃ!」

ぎゅっと龍也の服を掴んだ…

「璃香ぁ?」

「なぁにぃ」

「璃香本当は彼氏いるんだろー?」

「…」

「璃香?」

「いないよ…ただちゃんと別れてないだけ…」

「俺もまだちゃんと別れてない…だからお互いちゃんと別れたら付き合おう。」

「…え?」

龍也は自転車を止めた…

「下りろ」

私は素直に自転車から下りた。

「俺と付き合え」

「えっ」

「だからぁ…」

龍也は面倒くさそうにくしゃくしゃと髪をかき少し照れながら言った…