シンジのお店のママは、関西で有名なヤクザの 次期会長となる人の奥様だった。

そんな2人に、可愛がられてたシンジ。あたしも、例外ではなかった。





ほぼ監禁状態の生活が、3ヶ月続いたころ シンジと一緒にパチ屋に出掛けた。

あたしは、トイレに行く振りをして 公衆電話まで走り 実家に連絡をした。


「心配しないで! 何とかして、電車賃が出来たら帰るから!」



あたしは、こっちの言いたい事だけ伝えて 電話を切った。

母さん、ごめんね。
こんな娘に育って…



あたしは、密かに計画を立てていた。



電話の後、あたしは急いで シンジの元に戻り 何くわぬ顔で パチスロを打ち続けた。