マンションの手前で、車を一旦停止させ 少し話した。 話したって言っても、早く別れろ! みたいなのばかり。 あたしが、車から降りようと ドアに手を掛けたとき いきなり腕を引っ張られ 唇を奪われた。 呼吸する隙さえ、与えて貰えないくらい 濃厚かつ長いものだった。 あたしは、シンジの車を後にして マンションに向かって帰った。