シンジが、何処に向かって 車を走らせてたのか解らなかった。 あたしは、昨日から 一睡も寝てなかったせいで また 車の中で寝てしまった。 眠りから覚めると、シンジに手を握られてた。 「…今、何時?」 「午後6時前かな♪」 「…送って…帰るから…‥」 「…もぅ、お前の家の近くまで 帰ってきてる。」 シンジは、寂しそうに言った。