「...沙蘭。俺はっ...」


「莉緒。自分が悪いとは思わないの?」


最後の賭けだった。


反省すれば許そうと思ってた。


誰にだって過ちはあるから。


「俺は...悪くない。」


呆れて物も言えなかった。



「そう。私が悪いのね。さようなら、莉緒さん。」



涙を堪えて部屋を出て、


走って、走って、


誰も居ない土手に座った。