…だがいない…


するとまた―。


『ここだよ。ここ…』


また声がした。


今度は見失わないようにと、すぐに俺は声のする方を見た。


見た先には…


戦隊ヒーローのリーダーを担うような赤いコスチュームを着た、
5歳ぐらいの子供がいた。

「だっ誰だお前!?」


『ボク…?ボクは、ゆうくん』