「空?」




なにも言わない空





「ねぇ、空?」









「やばい・・・すごい嬉しい」







「え?」




きつく抱きしめたかと思うと

急に視界がかわりお姫様だっこのまま

部屋につれていかれる





「ちょっと!降ろして!」





「黙ってて。」




静かな空の口調に

黙ってしまうあたしだった





優しくベッドに降ろされて

空の瞳に自分が映る





電気のつかない部屋は

月の明かりだけで照らされている





寒さにブルッと背中が震える


近くのリモコンで空が暖房をいれると
一気に身体が和らいだ