「とりあえず食事いこ。」


あたしの手をひき空が言う


「う、うん」



手・・・繋いでるけど・・・




空から舞う白い贈り物と

空の大きな手のひらに



ドキドキが止まらなかった。





空が予約してくれたお店で食事をして

手をつないで家までの道を歩く



「ふふっ・・・」

思わず笑みがこぼれた



「なに?」



「昔こうやって・・・
よく空と手をつないで歩いたなぁと思って。」



小さな頃の記憶には
全て空がいた



記憶の中の小さな手は
あたしを包み込むくらい大きな手になっている



「空。手大きくなったね〜」



「何だソレ。」



「あはは」


ぎゅっとつないだ手が
あの頃と同じで嬉しかった





ふと空の足が止まる


引っ張られた手があたしの足も止めた


「空?」