*空 side*

え?



シンジの口から
予想外の言葉を聞かされる


「寧々ちゃんと上のバーで話してくるから。」


今まで何度も飲み会でのシンジを見てきているが
こんなこと言うシンジははじめてだ



格好いいのに
真面目すぎるというか・・・




女の子を誘うなんて
なかったのにな。



シンジと一緒に席を立つ寧々は
シンジに向かって微笑んでいた。



俺を見ようともしない。



いつも一緒にいたはずの寧々がなんだか遠く感じた



なんだかモヤモヤする・・・



どうしても気になってしまって
店を出るまで視線を外すことが出来なかった。



シンジは寧々が気に入ったのか?



寧々は?




なんとも言えない感情が
俺のこころに渦巻く。




見えなくなった2人が
気になって仕方なかった。



***