あたしのとなりはシンジくん
短髪で爽やかなイケメンだった



みんなそれぞれに盛りあがる中
あたしはシンジくんと会話をしてみる




「何飲む?」

グラスがあけば
すかさず聞いてくれる


「うん、えーと…モスコミュール。」


話し方から
彼がすごく真面目な人だって伝わってくる



「シンジくん、あんまりこうゆう場好きじゃない?」



あたしはなんとなく思ったことを聞いてみた


シンジくんはビックリしたような顔をする



「なんでわかったの?

俺頼まれてよく付き合わされるけど…
実はあんまり好きじゃない。」



やっぱり…



「…だと思った」

そう言ってあたしは笑った



「ごめん。顔にでてた?」

申し訳なさそうに謝る彼に
あたしは笑った。


「そうゆうとこ。
真面目だなって思っただけだよ。
全然、謝らないで。」



シンジくんのお陰で
あたしは楽しい時間を過ごしていた



「俺さ…こんなこと言うのはじめてなんだけど…」



たどたどしい言葉


心なしか顔が赤い気がした





「ん?なに?」


騒がしいせいで

顔と顔が近くなる





「あの・・さ・・

よかったら・・・

ここの上によくいくバーがあるんだけど・・・

そっち行かない?」




「へっ?」



思いがけない言葉に

思わず声をあげてしまった



シンジくんの顔を見つめてしまう



抜けるってこと?



「あ・・・嫌ならいいんだ。
ここうるさいから…
静かなとこでゆっくり話したいと…思って…」