「はいはい。めんでー話はおしまい!つかお前ちっせーな」

はい?これでも伸びたから!

「桐崎洸汰くんがおっきいだけだし!」

「なんセンチだよ?」

「156センチですけど何か?一応これでも伸びたからな!」

だって中学ん時
149センチだったし…

「ちっせえ!中坊みてえだな」

桐崎洸汰は鼻でフッっと
笑った。

「んじゃ、桐崎洸汰くんはなんセンチ?」

「ん?確か、177センチ」

めっちゃおっきい!
なんで~!

「なんでそんなにおっきくなれるの?」

「だって俺天才だし?」

ムカつくー!
自分で天才言うなし!
桐埼洸汰が天才だったら
私も天才だもん!

「私の方が天才だからーあ!」

「え?マジ?初耳だわぁ~!」

桐埼洸汰はそう言いながら
からかうかのように笑う。

桐埼洸汰くんって…
意地悪で見た目怖いけど
中身は結構優しくて面白くて
今も何気道路側歩いてくれてて
私のペースに合わせてくれて…
ありがとう…桐埼洸汰くん。


=洸汰ver=

こいつと喋ったのは初めてじゃない。

高校1年の時、授業に出るのがめんどくさかった俺は
屋上でサボって寝てた。

すると屋上のドアが開いた。
先生だと思ってたらこいつだった…。

ま、いいやと思った俺はもう一度目を閉じた
そしたら急にこいつが話かけてきた。

もう1年半経ってるからこいつは覚えてねーかもな…。

「お前ん家、ココだよな?」

俺と嘉川は話してるうちに嘉川ん家についた。

「え?あ、うん!でもなんで私の家知ってるの?」

「さぁ~な!ベル鳴らせよチビ」

「うん。てか、チビって呼ぶな!」

こいつからかうのおもしれー!

ピーンポーン ピーンポーン

ベルが鳴り中から嘉川の母親が出てきた。

「あらぁ~!雛ちゃん&洸ちゃんお帰りなさぁい!」

「あ、姉貴お帰り。」

「ただいま。あ、ママと桐埼洸汰って知り合いなの?」