「きっと、なぜそのことを知っているのか驚いているのだろう。」

鋭く、言い当てる国王。

その言葉に頬を赤らめてしまう。

これは、照れてるのではない。図星だ。

「ミラさん、あなたは有名なのですよ?」

「…私が、ですか?」

「えぇ。公爵と言う地位を持ちながらも、その権力を使わずにどんな人にも優しく、花を心から愛しているというのを国民が言っているのです。」

またまた驚いた。

街の人までもがそんなことを思っていてくれたなんて…。

「それでなんだがな、今度、国に花畑を作ろうと計画しているんだ。」

「花畑だけではなく、いろんな人にもっと花を知ってもらおうと博物館も造る予定です。」

「だから、ミラさん。キミにその花畑、博物館の指揮官に勤めてもらおうと思っている。」