バタンッ


勢いよく扉を閉めて、荒い呼吸をくりかえした。




「はぁっはぁっはぁっ...。」
最近ずっとこう。
少し嫌なことがあるだけで息があがる。


今はもう薬ナシでは眠れない体になっていた。






薬を口に3粒おしこんで、制服を脱ぎ、ベッドに潜り込んだ。





ぎゅっと目をつぶる。


目の裏に見えたのは、“京汰”だった。




なぜだか少し心が楽になった。


今日はゆっくり眠れそう。




京汰...
また会えるよね?






きっとあたしはこの時から、京汰に恋をしていたんだ―