拓真は納得したのか、無言で去って行った。 少し早足で屋上に向かった。 屋上には誰もいない。 「さむ...。」 寒いのに、不思議と屋上は心地がよかった。 あたしは袖のセーターを伸ばしながら、座った。 鏡を出し、髪を整えた。