キーンコーンカーンコーン。
授業の終わりのチャイムがなると、あたしは終わりの挨拶もせずに教室をでた。




いつもの場所…屋上に向かおうとした時、パシッと腕を掴まれた。



そこにはピアスをあけ制服を着崩し、金髪の、いかにもヤンキー風な男がいた。

「拓真…。」
知らないわけじゃなかった。
いわゆる、彼氏とゆうやつ。



「てめ連絡くらいしろや。」

「寝てた。」

「ざけんな。こっちは待ってたんだぞ。」

昨日家に行くと約束をしていた。
「ごめんごめん。今日行くから。」



あんたが昨日違う女と肩組んで、昼間からホテル行ってたからだよ!
なんて口がさけても言えない。



だってそれくらいの関係でしょ?あたし達。