*愛side

「ねぇどこ行くの?」

遊びたいとは言ったものの、何も考えてなかった。
それを夏樹くんに行ったら無言で歩き始めた。

「夏樹くーん」

置いてかれないように小走りで横に行く。


それでも夏樹くんはズンズン行ってしまう。

せっかく思いが通じたのに…


そう思うと悲しくなって足が止まる。
泣きそうになるのを堪えるために俯いて唇を噛み締めた。


「あれ、愛?」

愛しい人の驚いたような声が聞こえた。


顔をあげると、夏樹くんがあたしの方に戻ってきてくれてる。