自分がこんなに嫉妬深いとは思わなかった。


夏ニィが佐倉に鍋をよそうとこなんて見たくない自分が居た。


もともと佐倉に告白された時も断って泣かれるのが面倒だから、それだけだったんだ。


けどいつも佐倉はニコニコ笑ってて、俺が喋ったりすると嬉しいって気持ちがこっちまで伝わってくる。


『付き合って下さい』

顔を赤くして言ったあいつが頭に浮かぶ。


いつも一生懸命で頑張ってる佐倉を見るのは嫌じゃない。


でもこれが好きって事なのか、今までは分からなかった。