原田くんの部屋はあたしの部屋より綺麗だった。

「原田くんの部屋綺麗だね」

「あのさ、この家みんな原田なんだけど」


そっか…そうだよね。


「じゃあ冬夜って呼んでもいい?」

「ん」


嬉しい。
あたしはこんなに冬夜の事が好きなんだよ?

冬夜はあたしの事好きなのかな…
凄く不安になる。

一度も好きって言われた事無いし、手すら繋いだ事が無い。


またあたしが一方的に話してるとお母さんの声が聞こえた。

下に降りると既にお兄さん達と彼女さんは席に座ってた。