原田くんの家に着くとお母さんが居た。

「あらあら可愛い子ねぇ。
冬夜の彼女かしら?」

お母さんはとっても若くて綺麗な人だった。

「あ、あの……佐倉美羽です」

緊張し過ぎて噛んじゃった。

「母さん、今日佐倉も飯食うから」

原田くんはいつもそうだ。
あたしを彼女って言ってくれた事が無い。

「そうなの?
もう大歓迎よ!!」

「あ、あと秋ニィと夏ニィも彼女連れてくると思うから」

「分かったわ。
もうちょっとで出来るからね」

あたしは原田くんに連れられて部屋に来た。