「約束破んの嫌いだから」

そんな理由でも嬉しい。


「はぁ?そんなん俺も弥生呼ぶし」

「冬夜だけずりぃ。
愛呼んでこよーっと」


お兄さん達はそれぞれ彼女さんを呼びに行ったらしい。


「本当にいいの?」

「置いてくよ」

原田くんは鞄を持って先に歩いて行ってしまう。

置いてかれないように原田くんの後をついて行った。

原田くん家に行くまでに話をした。
あたしが一方的に話してたまに原田くんが頷いてくれる。


それでも嬉しかったの。
隣に原田くんが居るから。