「瑞希さんがどんな様子か心配で来たんですが…」
「み、瑞希は風邪で寝てます」
そう言った母親の目が泳ぐのを見た達也は、ドアをガバッと開いて中へ入って行った。
「ちょっと、あんた…」
とか言いながら後ろから掴み掛かる母親を無視し、達也は靴を脱ぎ捨てるとズンズンと部屋に入って行った。
足の踏み場もないほど散らかった室内を構わず歩いて行くと、
「何だ、テメエは!?」
胡座をかき、手に缶ビールを持った40代ぐらいの小太りな男が達也に向かって怒鳴った。
(コイツが義父か…)
達也は目を細めて義父らしき男を睨んだが、今は瑞希の安否確認が先だと思った。
「瑞希、どこだ!?」
叫びながら周りを見渡したが、瑞希の姿はない。
ふと見ると、薄汚れた襖にモップの柄のようなものがつっかえ棒になっているのが目に入った。
「み、瑞希は風邪で寝てます」
そう言った母親の目が泳ぐのを見た達也は、ドアをガバッと開いて中へ入って行った。
「ちょっと、あんた…」
とか言いながら後ろから掴み掛かる母親を無視し、達也は靴を脱ぎ捨てるとズンズンと部屋に入って行った。
足の踏み場もないほど散らかった室内を構わず歩いて行くと、
「何だ、テメエは!?」
胡座をかき、手に缶ビールを持った40代ぐらいの小太りな男が達也に向かって怒鳴った。
(コイツが義父か…)
達也は目を細めて義父らしき男を睨んだが、今は瑞希の安否確認が先だと思った。
「瑞希、どこだ!?」
叫びながら周りを見渡したが、瑞希の姿はない。
ふと見ると、薄汚れた襖にモップの柄のようなものがつっかえ棒になっているのが目に入った。