意外な事に、達也の説明はとても解りやすかった。

(達也って、遊んでる男の子ってイメージだったけど、実は頭良かったんだ…)

瑞希の中で、達也への評価が更に大きく上がった瞬間だった。


「ありがとうございます。すごくよく解りました。あともうひとつ解らない所があるんですけど…」


もうひとつの質問にも、やはり達也はすらすらと解りやすい説明をした。


「…という事なんだけど、解った?」

「はい、よく解りました!」

瑞希は、キラキラと輝く目で達也を見つめた。

その顔があまりに可愛く、息が掛かる程近くて、達也は……キスをしたいと思った。