キーを差し込んでエンジンを掛け、走り出そうとしたところで達也がピンク色の紙袋を手にしたのが目に入り、春田は慌てて手を伸ばした。
「あー、それはダメ!」
「え?」
春田は達也からその紙袋を取り上げると、そのまま瑞希に手渡した。
「それは見ちゃダメよ」
「何でですか?」
「内緒。中山さんは見ていいわよ」
春田にそう言われ、瑞希は紙袋の口を細く開けて中を覗いたが、すぐにそれを閉じて見る見る顔を真っ赤にした。
「何なの、それ?」
「聞くのもダーメ」
そう言って春田はクスクスと笑い、車は走り出した。
紙袋の中身が気になりながらも、他の品物をゴソゴソ物色していた達也は、白いTシャッとピンクのスウェットパンツを見つけた。
「あー、それはダメ!」
「え?」
春田は達也からその紙袋を取り上げると、そのまま瑞希に手渡した。
「それは見ちゃダメよ」
「何でですか?」
「内緒。中山さんは見ていいわよ」
春田にそう言われ、瑞希は紙袋の口を細く開けて中を覗いたが、すぐにそれを閉じて見る見る顔を真っ赤にした。
「何なの、それ?」
「聞くのもダーメ」
そう言って春田はクスクスと笑い、車は走り出した。
紙袋の中身が気になりながらも、他の品物をゴソゴソ物色していた達也は、白いTシャッとピンクのスウェットパンツを見つけた。