「あれー?可那ちゃんは??」

整った顔に角張ったメガネの小さい少女が誰にでもなく聞いた。


「打ち合わせ行ったよ。」

「そうなんだ?それで、そのバッグは片桐さんの?」

「そ。『仕事』だって。」

「ふーん。あ、アールグレイも綺麗にとれたんでしょ?あとさ、血も試してみたいな。」

「ああ、ルミノール反応まで調べたいわね。」

美月とメガネの少女が同時に萌乃を見る。


「ちょ、ちょっと待ってよ!何でこっち見てるわけ!?血とか無理だかんね!?」