まだ5時なのにもう真っ暗な町。
そこに大きくそびえたつ
クリスマスツリー…。
ピンク、
黄色、
水色…
さまざまな色に光っている
そのツリーは
とても幻想的で、
なぜか心が“ギュっ”となる。
「…キレイ…。」
私は、
そっと呟きながら
出来るだけ、
出来るだけ自然な動作で
綾君の手を握…
「…なに」
れはしなかったけど。(トホホ…by葉月)
「う、ううん!
きれいだね、クリスマスツリー!
来年も来ようねっ!
綾君!」
来年も、
綾君とここで笑っていたい。
隣で、
喧嘩してでもいいから…
時を刻んでいたい。
素直に、そう思った私は
真剣な目をしながらそう言った。
「…来年、
一緒にいてくれんの?」