いきなりものすごい力で

フードを引っ張られた。




し…死ぬぅぅぅぅ!!!(涙)





「…く、くるしいい!!」



叫びながら


後ろを振り向くと…







そこには

息を切らしながら兄を睨む

綾君がいた。








「これ、俺のなんで」



「…は?」



「泣かさないでくれますか?」



「い、いや…(汗)

俺はただ、

クッキーを…『行くぞ、葉月』」






なぜか、

オロオロと焦っている兄を

“キッ”

ともう一度にらむと、

綾君は

凄い力で私を引っ張って行った。