「もうちょっとで、自分を止められなくなるとこだった」


そして、私のおでこにキスをする。


「おやすみ!」


そう言うと、佑斗は私に背を向けて寝てしまった。


そんな佑斗に、私は思わず笑みがこぼれた。


ありがとう。


ちゃんと、想ってくれて…。


「じゃあ、ちょっとだけ近付いてもいい?」


そう言って、私は佑斗の背中に顔を当てると、ボソッと佑斗が言った。


「これ以上…近付かないでくれよ…」


その言葉に、私はさらに笑いそうになった。