「それより、大丈夫か?」



「えっ?」



「怪我だよ。まだ痛む?」



戸田さんは心配そうに声を出す。


「あ、ううんっ!!もう大丈夫だよ!!前よりは良くなってるし、もうすぐ行けると思うよ♪」



あたしはそんな戸田さんを慰めるように明るく話す。



「そっか。まぁ無理はすんなよ?今は事件とかあんま起きてないから、焦る必要ないからな。」



「うん、ありがとね♪」



戸田さん、やっぱ優しいな。



あたしは心からそう思った。



「つかさ、今暇してる?」



戸田さんはサラッと質問を被せた。



「あ、うんっ。暇してる…かな?」


あたしは戸惑い気味に答えた。



戸田さん、どうしたんだろ…。



「じゃあ今からそっち行くわ。俺もちょうど暇してたから」



「えっ!?今から!?」



「うん」



えっと今の時間は…
9時半。



全然大丈夫か。



あたしも…
会いたいし。



「うん…来て来て!!待ってる♪」



あたしは元気に言った。
すると戸田さんは電話越しに微笑んだ。



「じゃあ今から行くから」



戸田さんはそう言うと電話を切った。