「――ん…」
あたしはぼやける意識の中で目を覚ました。
あれ…?
あたしどれくらい寝ちゃってたんだろ…
ふとケータイを見ると、チカチカと光っていた。
ん?
メールかな…
あたしはベッドサイドに置いてあるケータイを手に取り、開く。
「うそっ!!戸田さん!?」
あたしはケータイを見て目を見開いた。
戸田さんから電話が来ていた。
しかも1時間も前に…
うそ〜っ!!
あたし爆睡してたよー!!
せっかく電話くれたのに〜!!
あたしは急いで掛け直す。
――プルルル…プルルル…
聞き慣れた呼び出し音が鳴る。
そして暫くして呼び出し音が切れた。
「はい」
「あ、戸田さん?あたし!!」
あたしは何故かテンパってしまった。
電話なんていつものことなのに…なんだかドキドキする。
「おー水樹か。よく眠れたか?(笑)」
戸田さんはクスクスと笑う。
「えぇっ!!なんで寝てたの分かったの!?」
あたしは大声を出してしまった。
「声が眠そうだったしな。怪我のこともあるし、寝てたんかなって」
ほ〜…。
さすが戸田さん…!!