「私、そろそろ着替えなくちゃ」

「ほんとごめんなさい。もう少しおとなしくします…」

「ふふ。そうね。でもそこが小春ちゃんのいい所なんだけど、少し控えめにね。私、心配しちゃうから」


そう言って澪さんは笑いながら、ドアを開け、自分の部屋に入っていく。



澪さん…

綺麗で優しすぎる。



あたしも、ああいう風になりたいなぁ。綺麗で優しくて、しかもかっこいいとこもあって。





ガチャ。


あたしはそんな事をしみじみ思いながら、部屋に戻る…と、



「長ぇし。いつまで閉じ込めんだよ」



トイレにいるはずのそいつは、いつのまにかリビングにいた。