「ありえなーーーい!!」 本日二度目の叫び声だった。 最初のよりは女の子を何とか保ったと思う。 「ニャー!」 猫はシャーっと音を出しながら、あたしに牙を向く。 あぁ。 怒らせてしまった。 ていうか… 「クロ助じゃん」 猫はあたしが昨日拾ったすて猫、クロ助だった。 間違えるはずがない。 綺麗な毛並みに、金色の瞳。 間違いなく、クロ助。