何が起こったんだろう。


ここはあたしの家だよね?

家の中だよね?





白いモヤがだんだん晴れてくると、そこにいたのは



ハダカの男。


……ではなくて


人間でもなく、
猫だった。



黒い、猫だった。





「ネ…コ…?」



毛並みは異常なほどに綺麗で、瞳は澄んだ綺麗な金色。


あたしのよく知ってる猫。