(俺を見ることが出来る…。アイツは…。)



黒井颯心はある人物と出会った。

金髪、ヘッドフォンの少年。


颯心は周りを見回すと、彼は現れた。



「御免なさい…今さっきは…邪魔をしてしまって。」

「…名前は?」

「え…と。磁波エレキです。」

「…また、何処かで会いそうだな…」

「はい?」



颯心は名前を訊いて、そのまま去った。

エレキは何が起こったのかわからない。

取り合えず、闇原黒也の部屋に向かう事にする。

彼なら何かを知っているかもしれない。


すると…


黒也の部屋から澪原水流が慌てて飛び出して来た。


逃げているようだった。



「…エレキ!!闇原が変だ!!」

「はい?」

「何とかしてくれよ!!」

「はぁ!?」



闇原黒也に何かがあったと澪原水流は言う。

エレキは恐る恐る部屋の方に近づいた。

黒也は姿を現した。

何ともなかった。



「…エレキ?澪原?どうした?」

「あれ…?闇原?お前今さっき…突然、オレを『襲った』だろ?」

「お前を『襲った』…?」