「今日、陽菜ちゃんや明衣と、たくさん話が出来て凄く楽しかった…。」
「私も楽しかったよ…。時間が経つのも忘れて、夢中になってた…。」
「本当にあっという間だったよね…。また、3人でゆっくり話したいな。」
「うん!そうだね…。」
笑顔で答えると、翔琉くんはジッと私を見つめた。
真剣な眼差しだ。
「か、翔琉くん…?」
急に、どうしたんだろう…?
戸惑いながら声を零すと、翔琉くんは慌てた様子で私から視線を逸らした。
「あっ、ごめん…。陽菜ちゃんの笑顔、本当に可愛いな…って思って。」
「えぇっ!?全然…可愛くなんかないってば!普通だよ普通。」
驚いて、またしても大きな声をあげてしまった私。
フルフルと左右に首を振って否定すると、翔琉くんは不意に夜空を見上げた。
「俺だけのものにしたい…って、強く思った…。」