大勢の観客

耳が痛くなるほど大きな歓声

そんななか

ひとり立ち尽くしていた私に

手を差し伸べてくれたのは

ただひとり

あなただけで

優しく暖かい

手を私に差し出してくれた

優しく

「みんなに会わせなくていい。自分のペースでいいんだよ。」

って言ってくれた

私は涙が止まらなかったよ

タオルが私の涙で

ぐちょぐちょになるくらい

泣いたの